スリランカ入国からの夜のコロンボで迷子|10万円以内でスリランカ旅行Part 2

2024年3月5日~3月11日にスリランカに旅行に行きました。20代男性の一人旅。荷物は機内に持ち込めるサイズのリュック一つのみ。それ以前の海外経験はタイのみ。予算10万円で行ったスリランカ旅行を完全レポートします。 第2回では、バンダラナイケ国際空港に…

ミステリーを書きたい!<第3回>本格ミステリは手間が掛かる

前回、長編ミステリーのトリックを思いついたと書きました。現在、そのアイデアに基づいて初の長編を執筆中です。 thirdblog.hatenablog.com とりあえず第一稿は8割方書き終わっていて、残りも多少頭を捻れば書けそうなので、原型はほぼ完成したと言っても良…

中国東方空港でのフライトが思ったより良かった|10万円以内でスリランカ旅行Part 1

2024年3月5日~3月11日にスリランカに旅行に行きました。20代男性の一人旅。荷物は機内に持ち込めるサイズのリュック一つのみ。それ以前の海外経験はタイのみ。航空費込みの予算10万円で行ったスリランカ旅行を完全レポートします。 第1回では、旅の始まりか…

ミステリーを書きたい!<第2回>思いついた一世一代のトリック

昨年秋頃から自分でもミステリーを書きたいという欲が高まり続けています。10月にはとりあえず短編を書いて小説推理新人賞に送ってみましたが、今考えてみるとあんな作品でデビューさせられたら自分もたまったものではないなと思います。あれほど稚拙な文章…

自由な解釈の余地を残す映画『TAR/ター』の禁断の心地良さ

ターを観た。ケイト・ブランシェットの映画『TAR/ター』だ。英語ならともかく、日本語だと短すぎて、潔が良すぎるタイトルのター。腹の底から声を出して言いたくなるタイトルだ。 ずっと観ようと思っていてやっと観た。噂に違わぬ面白さだった。真面目な評…

Spotifyまとめ<2023年版>の備忘録~好きな音楽の話~

他人のSpotifyまとめなんかどうでも良いのは百も承知ですが、自分が見返す分には面白いので、備忘録として書いておきます。 トップアーティスト 1位 Elise Trouw 2位 Anna of the North 3位 CHVRCHES 4位 Sigrid 5位 Nicholas Britell 総計26,034分 1位は、E…

ミステリー小説を書きたい①現代本格ミステリーへの違和感

先日、初めて小説というものを書いてみて、出来上がった短編を第46回小説推理新人賞に応募しました。 thirdblog.hatenablog.com でも、人気のあるミステリー小説は基本的に長編です。エドワード・D・ホックのような少数の例外はいますが、ほとんどの推理作家…

第46回小説推理新人賞に応募してみた。

つい先ほど第46回小説推理新人賞に応募原稿を送りました。 小説なんてこれまで一度も書いたことがありませんでしたが、小説好きである以上、いつかは小説を書いてみたいなということは以前から思っていました。 私がよむ本の90%はミステリーなので、書いたジ…

自己紹介で「趣味は映画です」と言わざるを得ないけど、趣味がないわけではないんだと伝えたい

趣味はなんですか、と聞かれることは人生の中で何百回とあります。その度に、私は「映画とか海外ドラマです」と答えています。それは全く嘘ではありません。声を大にして言いたいほどの趣味です。実際には海外ドラマの方が熱量が高いけど、映画の方が好きで…

「真実はいつもひとつ」ではない~本格ミステリの苦悩『後期クイーン的問題』を解説~

最近、後期クイーン的問題について考えることがよくあります。そこで、今回は本格ミステリ界において大きな論争の種になってきた「後期クイーン的問題」を自分なりに解説するとともに、自分が最近考えていることを書いてみたいと思います。 後期クイーン的問…

今村昌弘『魔眼の匣の殺人』の別解~後期クイーン的問題は解けていない~

本格ミステリーにおける後期クイーン的問題の話です。今さら蒸し返すなという人もいそうですが、良いじゃないですか。理屈をコネコネするのが本格ミステリーの楽しみ方です。 そもそも「後期クイーン的問題」が何であるかについては別の記事で解説しました。…

創元推理文庫のおすすめ国内本格ミステリ作家&作品8選|まずはここから!定番ミステリー

1980年代後半以降の日本の新本格ミステリーブームを講談社とともに盛り上げた東京創元社。創元推理文庫には、国内ミステリーに限定しても、数多くの名作が含まれています。今回は創元推理文庫で刊行されている国内本格ミステリーの定番8作品を紹介します。 ※…

入試「現代文」をフィーリングで解かない本当の勉強法~理系による現代文ロジカル勉強法~

現代文は、一番やっかいな入試科目かもしれません。試験の時に国語の授業で習ったことは全く役に立たず、国語ができる人に勉強法を聞いても「フィーリングで解いてるだけ」と言われてしまいます。 特に理系の人の場合、せっかく理系科目ができても、現代文の…

なぜ高校の物理はつまらないのか?物理に興味が持てないのも仕方がない2つの理由

数年前、とあるきっかけで物理教育の研究をされている方の講演を聞く機会がありました。その中で、高校生の嫌いな教科に関する調査のデータが紹介されていました。それによると、高校生の一番嫌いな教科は「物理」だそうです。しかも、この事実は何十年も変…

講談社文庫のおすすめ新本格系推理作家&小説10選|まずはここから!絶対に読んでおきたい定番ミステリー

日本では、1987年に綾辻行人の『十角館の殺人』が刊行されて以来、ずっと本格ミステリーは人気ジャンルです。新本格ミステリーの時代はすでに終わったとされていますが、それ以降も本格ミステリーの作家や作品は生まれ続けているので、完全に文化として定着…

TIME誌が選ぶ史上最高のミステリー&スリラー小説100選|日本から選ばれた6冊の推理小説とは?

2023年10月3日、TIMEのWeb版でTHE 100 BEST MYSTERY AND THRILLER BOOKS OF ALL TIME(史上最高のミステリー&スリラー小説100選)というリストが公開されました。この記事では、その100選を紹介します。 参照記事:The 100 Best Mystery and Thriller Books…

京極夏彦『魍魎の匣』を読んだ|6年振りに京極の鈍器本に再挑戦

2023年9月、つまり今月、京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの17年ぶりの新作長編『鵼の碑』が刊行されるようです。ということで、界隈はかなり盛り上がっています。 かくいう私もミステリー小説好きの端くれとして、京極夏彦さんの名前はもちろん存じ上げてい…

ピエール・ルメートルのヴェルーヴェン警部3部作を紹介!フランス産の強烈傑作ミステリー

ピエール・ルメートルの小説は、残酷ですが、驚きの展開や真相も多く、ミステリーとして非常に面白いものばかりです。ということで、ピエール・ルメートルの代表作『その女アレックス』を含むカミーユ・ヴェルーヴェン警部3部作の紹介と、ニューウェイブ・…

有害なミームと化した「バーベンハイマー」。でも、それに振り回されてはいけない。

2023年7月21日、アメリカでは映画『バービー』と『オッペンハイマー』が同日に公開されました。片方は世界的に人気な着せ替え人形を扱った映画、もう片方は原爆を開発した物理学者の映画ということで、全く正反対の作風の2作品が同時公開されたことがアメリ…

TIME誌が選ぶ世界で最も影響力のある100人【2023年版】一覧&エンタメ系解説

昨年も書いたので、今年もTIME誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」のリストをまとめておきます。今年は4月13日に公開されました。なお、私は政治や経済方面のことはさっぱりですが、映画・ドラマなどエンタメ系の人はそこそこわかるので、コメントでは…

2022年に読んだ本④【SF×3、ミステリー×2、その他×3】

第4弾。読んだ本の記録の2022年最終号です。新作とか関係なく最近読んだ8冊の感想を書き残しているだけですが、本屋や図書館みたいに知らない本や興味のないジャンルの本に出合うきっかけになるかもしれません。そんな気持ちで眺めていってください。 ※画像…

映画館至上主義という幻想~映画館は純粋に映画を楽しめる場なのか?~

「やっぱり、映画は映画館で観るのが一番だ!」 そんなことを言う映画好きは少なくありません。しかし、それは本当なのでしょうか? もしかしたら、映画好きが長年に渡って妄信し続けている幻想に過ぎないのではないでしょうか? 映画監督のクリストファー・…

この海外ドラマが気になる<2022年11月>と一挙配信vs週一配信の話

最近の海外ドラマって本当に面白いなと改めて感じます。平均点が高い。中にはつまらないものもありますが、それでも何かしら一つぐらいは優れたところがあったりします。しかも、作品数が本当に多いですから、上手い具合に自分の好みの作品を見つけていけれ…

この海外ドラマが気になる<2022年10月>

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』もまだ終わっていませんが、10月も気になる海外ドラマが続々上陸します。今月の気になる作品とともに、先月観て面白かったドラマの総括もあわせてしていきましょう。 気になるドラマ…

実話系犯罪ドラマのジレンマ

実際に起きた事件を基に作られたドラマや映画は、近年、非常に人気があります。以前も少し書きましたが、代表的なところだと『アメリカン・クライム・ストーリー』や『マインドハンター』などは、高い評価と人気を得ています。 関連記事:こんな海外ドラマを…

こんな海外ドラマを観るつもり<2022年9月>&そろそろエミー賞

海外ドラマの大作がひしめく2022年9月。私が観たいなと思っている海外ドラマと近々開催されるエミー賞の話、8月に観た海外ドラマの話などしていきます。 気になるドラマ 2022年9月に新たに公開される新作海外ドラマの中で観ておきたいものを忘れないように挙…

2022年に読んだ本③【ミステリー×5、SF、ハードボイルド等】

第3弾。読んだ本の記録です。新作とか関係なく最近読んだ8冊の感想を書き残しているだけですが、本屋や図書館みたいに知らない本や興味のないジャンルの本に出合うきっかけになるかもしれないですよね。そんな気持ちで眺めていってください。 関連記事:2022…

こんな海外ドラマを観るつもり<2022年8月>と実話系ドラマの話

こんにちは。ブログ「海外ドラマパンチ」の管理人のサイモンです。本名ではありません。日本人です。こうやって毎月、観たいと思っている海外ドラマを書いているのですが、別にここに書いたものを全部観ているわけではなく、書いていないものをいきなり観る…

『ベター・コール・ソウル』シーズン6第9話の感想(ネタバレあり)

これまで、このブログおよび「海外ドラマパンチ」では、『ベター・コール・ソウル』の感想をちゃんと書いてきませんでした。それは、なんというか、恐れ多かったからとでも言いましょうか。『ブレイキング・バッド』および『ベター・コール・ソウル』につい…

こんな海外ドラマを観るつもり<2022年7月>と旧作ウォッチャーこそが文化を支える話

今年に入ってから、映画・海外ドラマファンの間では、新作が多すぎる!と嬉しい悲鳴がしばしば聞かれます。自分も新作を観ているつもりなのですが、どうも世間が観ている新作とは違うらしく、いまいち波に乗れていません。『ザ・ボーイズ』だけは観ています…