ミステリーを書きたい!<第3回>本格ミステリは手間が掛かる

 前回、長編ミステリーのトリックを思いついたと書きました。現在、そのアイデアに基づいて初の長編を執筆中です。

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 とりあえず第一稿は8割方書き終わっていて、残りも多少頭を捻れば書けそうなので、原型はほぼ完成したと言っても良さそうです。ただ、書き始めた時点ではまだ全体像が掴めていなかったので、第一稿はかなりガタガタの内容になっています。

 

 元から少なくとも第二稿は書き、そこから改稿に改稿を重ねて完成させていくだろうと思って書き始めていました。だから、想定内ではありますが、思った以上に大変。後から色々思いついたことがあるので、第二稿では第一稿を半分以上書き直すことになりそうです。

 

 ストーリーは頭の中に出来上がっているだけに、もどかしい作業になりそうな気がしています。でも、本格ミステリーを書くにはそのくらい手間暇をかけた上での注意深さが必要なのでしょう。

 

 このことに伴い、5月10日消印有効の福山ミステリー新人賞に間に合うかどうかが微妙なラインになってきました。急いで書けば間に合わなくはなさそうですが、満足できない完成度で送って落ちたら後悔が残りそうです。

 

 選者の島田荘司先生は一生福ミスをやってくれると言ってくれているので、ここは1年寝かせて次回にまわすことを考えた方が良いかもしれません。他のミステリー系の新人賞に送っても良いですが、これほど福ミスにピッタリな作品もないと思うので、できればここが良い。

 

 とりあえず4月中を目途に頑張りますが、間に合わなかったら次回でも良いかなという心持ちに切り替えます。デビューできたらどうせ量産体制に入らなければならないので、次回の福ミスまでに別の作品を書いて別の新人賞に送るのも良いかと考えています。

 

 本格ミステリーは、ちゃんと書けていれば新人賞の倍率が他ジャンルに比べてかなり低くなると思っています。本格ミステリーを対象とする賞は、福ミスの他に鮎川哲也賞ぐらいですが、他のミステリー系の新人賞でも本格ミステリーは成功していれば高く評価されます。書くのが難しいので。

 

 今、狙い目だと思っているのが星海社fictions新人賞。メフィスト賞みたいなもので、面白ければなんでもありですが、これまでの選評を読む限り、心の奥では本格ミステリーを求めているようです。そうでなくても取れるんでしょうけど、良質な本格だったらすぐに取れそうな気がしなくもありません。

 

 しかも、ここは受賞者が出なかったら賞金はキャリーオーバーされます。4年ほど受賞者が出ていない今の賞金は驚きの400万円超え! マイナーな出版社だけど、いきなりこの金額がもらえるなら頑張っちゃいます。

 

 ということで新たな目標は、①今書いている福ミス向けの長編ミステリーを仕上げる、②星海社向けの本格ミステリーを年内に書く、の2つになりました。行くぞ!