ミステリーを書きたい!<第2回>思いついた一世一代のトリック

 昨年秋頃から自分でもミステリーを書きたいという欲が高まり続けています。10月にはとりあえず短編を書いて小説推理新人賞に送ってみましたが、今考えてみるとあんな作品でデビューさせられたら自分もたまったものではないなと思います。あれほど稚拙な文章とプロットでミステリー作家になりたくはありません。

 

 ミステリーは、やはり長編が主戦場なので、長編を書きたいとそれ以降ネタを考えていました。そしてこの度、やっと思いつきました。最高の設定とトリックを。特殊設定でもなければ叙述トリックでもない、真正面から挑むミステリーです。

 

 自分にとって「ミステリー」は「本格ミステリー」と同義なので、しっかり本格ものとして書きます。一方で、小説としての読みどころも大いに作ることのできる設定なので、その方面でも努力していくつもりです。

 

 狙うは、5月の福山ミステリー新人賞。島田荘司先生が選者を務めている本格ミステリー専門の新人賞です。本格ミステリーを特に扱っているのは、これと鮎川哲也賞なので、時期が近いこちらを選びました。また、作品の内容が島田荘司先生の作品に近く、本格ミステリー観も島田先生のそれには大いに共鳴するところがあるので、ぜひとも読んでいただきたいです。

 

 ただし、問題はやっぱり文章力がないこと。島田先生はとてつもない文章力でもって奇想を実現させていますが、そんなことは自分には到底できそうにはありません。それでも、何かを書かないことには文章力も向上しません。

 

 あと2ヶ月。なんとか長編を仕上げたいものです。受賞とはならずとも、講評がもらえるくらいの作品にはしたい……。