2023-01-01から1年間の記事一覧

Spotifyまとめ<2023年版>の備忘録~好きな音楽の話~

他人のSpotifyまとめなんかどうでも良いのは百も承知ですが、自分が見返す分には面白いので、備忘録として書いておきます。 トップアーティスト 1位 Elise Trouw 2位 Anna of the North 3位 CHVRCHES 4位 Sigrid 5位 Nicholas Britell 総計26,034分 1位は、E…

ミステリー小説を書きたい①現代本格ミステリーへの違和感

先日、初めて小説というものを書いてみて、出来上がった短編を第46回小説推理新人賞に応募しました。 thirdblog.hatenablog.com でも、人気のあるミステリー小説は基本的に長編です。エドワード・D・ホックのような少数の例外はいますが、ほとんどの推理作家…

第46回小説推理新人賞に応募してみた。

つい先ほど第46回小説推理新人賞に応募原稿を送りました。 小説なんてこれまで一度も書いたことがありませんでしたが、小説好きである以上、いつかは小説を書いてみたいなということは以前から思っていました。 私がよむ本の90%はミステリーなので、書いたジ…

自己紹介で「趣味は映画です」と言わざるを得ないけど、趣味がないわけではないんだと伝えたい

趣味はなんですか、と聞かれることは人生の中で何百回とあります。その度に、私は「映画とか海外ドラマです」と答えています。それは全く嘘ではありません。声を大にして言いたいほどの趣味です。実際には海外ドラマの方が熱量が高いけど、映画の方が好きで…

「真実はいつもひとつ」ではない~本格ミステリの苦悩『後期クイーン的問題』を解説~

最近、後期クイーン的問題について考えることがよくあります。そこで、今回は本格ミステリ界において大きな論争の種になってきた「後期クイーン的問題」を自分なりに解説するとともに、自分が最近考えていることを書いてみたいと思います。 後期クイーン的問…

今村昌弘『魔眼の匣の殺人』の別解~後期クイーン的問題は解けていない~

本格ミステリーにおける後期クイーン的問題の話です。今さら蒸し返すなという人もいそうですが、良いじゃないですか。理屈をコネコネするのが本格ミステリーの楽しみ方です。 そもそも「後期クイーン的問題」が何であるかについては別の記事で解説しました。…

創元推理文庫のおすすめ国内本格ミステリ作家&作品8選|まずはここから!定番ミステリー

1980年代後半以降の日本の新本格ミステリーブームを講談社とともに盛り上げた東京創元社。創元推理文庫には、国内ミステリーに限定しても、数多くの名作が含まれています。今回は創元推理文庫で刊行されている国内本格ミステリーの定番8作品を紹介します。 ※…

入試「現代文」をフィーリングで解かない本当の勉強法~理系による現代文ロジカル勉強法~

現代文は、一番やっかいな入試科目かもしれません。試験の時に国語の授業で習ったことは全く役に立たず、国語ができる人に勉強法を聞いても「フィーリングで解いてるだけ」と言われてしまいます。 特に理系の人の場合、せっかく理系科目ができても、現代文の…

なぜ高校の物理はつまらないのか?物理に興味が持てないのも仕方がない2つの理由

数年前、とあるきっかけで物理教育の研究をされている方の講演を聞く機会がありました。その中で、高校生の嫌いな教科に関する調査のデータが紹介されていました。それによると、高校生の一番嫌いな教科は「物理」だそうです。しかも、この事実は何十年も変…

講談社文庫のおすすめ新本格系推理作家&小説10選|まずはここから!絶対に読んでおきたい定番ミステリー

日本では、1987年に綾辻行人の『十角館の殺人』が刊行されて以来、ずっと本格ミステリーは人気ジャンルです。新本格ミステリーの時代はすでに終わったとされていますが、それ以降も本格ミステリーの作家や作品は生まれ続けているので、完全に文化として定着…

TIME誌が選ぶ史上最高のミステリー&スリラー小説100選|日本から選ばれた6冊の推理小説とは?

2023年10月3日、TIMEのWeb版でTHE 100 BEST MYSTERY AND THRILLER BOOKS OF ALL TIME(史上最高のミステリー&スリラー小説100選)というリストが公開されました。この記事では、その100選を紹介します。 参照記事:The 100 Best Mystery and Thriller Books…

京極夏彦『魍魎の匣』を読んだ|6年振りに京極の鈍器本に再挑戦

2023年9月、つまり今月、京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの17年ぶりの新作長編『鵼の碑』が刊行されるようです。ということで、界隈はかなり盛り上がっています。 かくいう私もミステリー小説好きの端くれとして、京極夏彦さんの名前はもちろん存じ上げてい…

ピエール・ルメートルのヴェルーヴェン警部3部作を紹介!フランス産の強烈傑作ミステリー

ピエール・ルメートルの小説は、残酷ですが、驚きの展開や真相も多く、ミステリーとして非常に面白いものばかりです。ということで、ピエール・ルメートルの代表作『その女アレックス』を含むカミーユ・ヴェルーヴェン警部3部作の紹介と、ニューウェイブ・…

有害なミームと化した「バーベンハイマー」。でも、それに振り回されてはいけない。

2023年7月21日、アメリカでは映画『バービー』と『オッペンハイマー』が同日に公開されました。片方は世界的に人気な着せ替え人形を扱った映画、もう片方は原爆を開発した物理学者の映画ということで、全く正反対の作風の2作品が同時公開されたことがアメリ…

TIME誌が選ぶ世界で最も影響力のある100人【2023年版】一覧&エンタメ系解説

昨年も書いたので、今年もTIME誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」のリストをまとめておきます。今年は4月13日に公開されました。なお、私は政治や経済方面のことはさっぱりですが、映画・ドラマなどエンタメ系の人はそこそこわかるので、コメントでは…