こんな海外ドラマを観るつもり<2022年6月>と刑事ドラマの話

 5月末に『ストレンジャー・シングス』『オビ=ワン・ケノービ』の配信が始まり、6月には『ザ・ボーイズ』『アンブレラ・アカデミー』『ミズ・マーベル』『チャッキー』など、話題作の配信が続きます。新作が観られるのは嬉しい一方で、新作を追いかけるのに大変そうな方をたまにお見かけしますが、適切なバランスでもって気持ちの良い趣味ライフを送りたいものです。

 

 自分は今挙げた6本の中だと『ザ・ボーイズ』しか観る予定がないから、余裕があるというのはあるんですけど。ドラマ好きの人は、アメコミ系より捜査・犯罪系ドラマが好きな人が多い印象があるので、この6本には、さほど興味を引かれないという人も多いのかもしれませんが。その話は、またこの記事の後半でします。とりあえず、今月自分が観たいと思っている海外ドラマをメモ代わりに書いておきます。

 

新作

『スーパーマン&ロイス』シーズン1 NHK総合 毎週日曜

『ザ・ボーイズ』シーズン3 Amazon 6月3日より毎週金曜

『アトランタ』シーズン3 Disney+ 6月15日

 

旧作(いずれもDisney+)

『マーダーズ・イン・ビルディング』

『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』

『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』

『フィラデルフィアは今日も晴れ』

『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』

『ブル~ス一家は大暴走』

『スノーフォール』

『ジ・アメリカンズ』

 

 『デクスター:ニュー・ブラッド』と『ジ・オフィス』を見終わったので、Huluは5月末で解約しました。どちらもとても面白かったです。『デクスター』は、あの殺人鬼デクスターの続編ですから、ファンの人はぜひ観てみてください。きっと楽しんでいただけるはずです。

 

 代わって、今月からDisney+に加入することにしました。Disney+は、昨年末から「スター」というブランドを始め、続々と海外ドラマを配信しています。日本初上陸作品も多く、かねがね気になっていました。ひとまず絶対に観たいのは、旧作のところに挙げた8作品。『マーダーズ・イン・ビルディング』は6月末よりシーズン2が始まるので、それまでにはサクッと観てみたいと思います。

 

ドラマ好きは刑事ドラマ好き

 国内ドラマであれ海外ドラマであれ、ドラマ好きな人はそれなりに刑事ものが好きだと思うんです。自分は結構好きです。刑事に限らず、FBIなど各種法執行機関を含めた捜査系ドラマなら、1本ならず観たことがあるんじゃないでしょうか?

 

 近年はアメコミ系ドラマの人気が凄まじくて、刑事ドラマの話題はちょっと出てすぐに消えてしまうのですが、面白い作品は今も定期的に生まれています。ここでは、最近、自分が気になった作品を挙げてみます。

 

 まずは、Amazonオリジナルドラマの『BOSCH/ボッシュ』および先月から始まった続編の『ボッシュ:受け継がれるもの』。刑事ドラマが好きな人なら、絶対に満足していただけます。硬派でリアリティ重視な作りは、大人の刑事ドラマファンにこそ刺さると思います。

 

 同じくマイクル・コナリーの原作に基づき、先月Netflixで公開された『リンカーン弁護士』も面白かった。日本では全く話題になっていませんが、世界的には初登場1位を獲得した話題作です。『BOSCH/ボッシュ』と比べるとかなり軽めの作風ですが、法廷ドラマの面白さを十分楽しむことができます。

 

 6月には、Huluでドラマ『クラリス』が配信開始。映画『羊たちの沈黙』でジョディ・フォスターが演じたクラリス・スターリングFBI捜査官のその後、新米FBI捜査官になったときの出来事を描きます。アメリカでのレビューはそこそこといった感じで、ギリギリシーズン2に更新されるかどうかという状況ですが、興味があれば。

 

 当のジョディ・フォスターは、先日、刑事ドラマ『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』シーズン4で主演を務めることが発表されました。このドラマは凄いですよ。特に、マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンが主演したシーズン1は伝説的な傑作なので、超絶おすすめです。

 

 アメリカでは、実際に起こった汚職警官の事件を描いたドラマ『We Own This City』の放送がちょうど終わった頃です。近いうちに、日本に上陸を果たすでしょう。このドラマは、同局のドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』の精神的な続編とも言われています。『THE WIRE/ザ・ワイヤー』は、刑事ドラマであるとともに、麻薬組織の人々の物語も描かれており、単純な善vs悪の構図ではないのがポイント。史上最高のドラマとの呼び声も高い傑作です。U-NEXTで独占見放題配信中。

 

 先日観た『トップ・オブ・ザ・レイク』もとても面白かったです。主人公の刑事を演じるのは『ハンドメイズ・テイル』および『マッドメン』のエリザベス・モス、監督・脚本は今年のアカデミー賞で監督賞を受賞した映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン。メンツが強いです。扱われる事件の背景には、現代の女性を取り巻く深刻な問題があり、そういった面で深く考えさせられる作品にもなっています。

 

 しばらく先ですが、7月にはWOWOWで『カササギ殺人事件』のドラマが放送されるようです。「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」などを連覇しまくっている、あのアンソニー・ホロヴィッツの小説を、ホロヴィッツ自身がドラマ化しました。彼は、以前にも『刑事フォイル』という秀作ドラマを作っていましたから、脚本家としての実力も不足はありません。

 

 とりあえずはそんなところでしょうか。アメコミ系ドラマに押されてはいけませんよ。私は、今でも刑事ドラマ・犯罪ドラマこそがドラマのメインストリームだと思っていますから。異論は認めますが、ネット上に書き込むのではなく、ベランダから外に向かって叫んでてください。

 

おしまい