こんな海外ドラマを観るつもり<2022年5月>とアバンタイトルの話

 この「第三のブログ」および「海外ドラマパンチ」の管理人のサイモンです。前回も書きましたが、最近海外ドラマが増えている気がします。観たいと思っていた海外ドラマを忘れないように、今月観るつもりの作品をメモをしておきます。

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新作

『スーパーマン&ロイス』シーズン1 NHK総合 毎週日曜

『デクスター:ニュー・ブラッド』 Hulu あと1話

『ベターコールソウル』シーズン6 Netflix 毎週火曜

『アウターレンジ』シーズン1 Amazon あと2話

『ボッシュ:受け継がれるもの』シーズン1 Amazon 5/6から毎週金曜

 

旧作

『ジ・オフィス』シーズン8~9 Hulu

『アンブレイカブル・キミー・シュミット』シーズン4 Netflix

『ゾーイの超イケてるプレイリスト』シーズン1 Hulu

『トップ・オブ・ザ・レイク』シーズン1~2 Amazon

『ヒューマンズ』シーズン1~3 Amazon

 

いずれ観る新作

『WeCrashed~スタートアップ狂騒曲』 Apple TV+

『レイズド・バイ・ウルブス』シーズン2 U-NEXT

『スノーフォール』シーズン1~5 Disney+

 

 今月から始まる新作はAmazonの『ボッシュ:受け継がれるもの』ぐらいで、いずれも週一配信なので、気になっていた旧作を観るキャパもありそうです。この前のアカデミー賞で監督賞を受賞したジェーン・カンピオン監督のドラマ『トップ・オブ・ザ・レイク』はそろそろ観たいですね。

 

 今は動画配信サービスがいくつもありますが、あまり増やしすぎても新作に追われるばかりになってしまうので、入りすぎないようにしています。今はAmazonプライム、Netflix、Huluの3つ。Huluは『デクスター:ニュー・ブラッド』と『ジ・オフィス』のために入っているので、5月で最後になるかなと思います。Disney+に面白そうなドラマがかなり配信されるようになったので、近いうちに入るかもしれません。

 

アバンタイトルの話

 アバンタイトルまたの名をコールドオープンとは、ドラマのタイトルロゴが出る前に冒頭のシーンのことです。アバンタイトルの一つの手法として、その後に起こることをちょっとだけ見せることがあります。そうやって視聴者の興味を煽り、ドラマを視聴してもらおうという戦略です。

 

 ただし、後の展開を見せることにはデメリットもあります。下手にやると、単なるネタバレになってしまうので、ドラマを観ている間の面白さを大いに損なってしまいます。この「アバンでのちょい見せ」は、どの程度ちょい見せするかで、ドラマの面白さが左右されることがあります。

 

 なぜ、いきなりこんな話をしているのかというと、”ちょい見せ”が下手なドラマと上手いドラマを最近観たからです。下手だったのが『オザークへようこそ』シーズン4でした。シーズン4の第1話のアバンでは、主人公一家が和気あいあいとドライブをしていたところ、突然派手な自動車事故に遭う場面が描かれていました。そもそもこの一家は仲がめちゃくちゃ悪いので、シーズン4第1話の時点では和気あいあいとしているところなど全く想像できません。シーズン4でもほぼ全編に渡って一家は仲が悪いのですが、このアバンのせいで最終的に仲良くなることがわかってしまいます。派手な事故も、視聴者を煽ろうとしている意図が見え見えで気に入りません。

 

 もう一つ、上手くないなと思ったのが『BOSCH/ボッシュ』シーズン5第1話のアバンです。この場面で、主人公の刑事は麻薬関連の潜入捜査をしています。実際には、この場面は第5話で登場します。つまり、第5話までの物語は主人公が潜入捜査をするまでの捜査の話なのですが、先のことがわかっているのでもったいないほどに面白くありません。最初の時点では殺人事件が麻薬絡みかどうかすらわかっていないのですが、視聴者はアバンのせいでわかっています。『BOSCH/ボッシュ』は、じっくり捜査過程を楽しむドラマですから、わざわざ視聴者を煽る必要なんてないと思うんですけどね。

 

 一方、めちゃくちゃ上手いなと思ったのが、つい先日配信された『ベター・コール・ソウル』シーズン6第3話です。アバンでは、砂漠の中に青い花が咲いている場面が映し出されています。この場面だけを見せられても、一体何が起こったのかはさっぱりわかりません。でも、物語がどうやって青い花に繋がるのかはとても興味が湧きたてられます。このエピソードを最後まで見れば、その答えはわかります。衝撃的な展開とアバンタイトルが綺麗に繋がり、このエピソードのラストは強く印象に残っています。

 

 基本的には、アバンで先の展開を見せて視聴者を引き付ける必要はないと思います。要は、それは軽くネタバレをするのと同じことですから。それでも、どうしてもやりたいなら『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』を10回観てからやってください。それが言いたかったことです。